法相宗大本山 興福寺(奈良市登大路町)参拝~平成30年落慶の中金堂を中心に拝観しました~
体調が悪くなってしまい、途中になってしまっていた奈良旅の記事ですが、下書きをしていたものがもう少しあるので仕上げて投稿します。
今日の記事は、奈良旅の中で場所柄ということもあるのか、毎回訪れている「興福寺」です。今回は、平成30年(2018)に落慶した「中金堂」を中心に 拝観しました。
左側に少しだけ(木の間に)中金堂が見えています。
こちらは境内から見た国宝の五重塔です。
五重塔の建立は天平2年(730)ですが、現在の塔は、応永33年(1426)に再建されたものです。
何度見ても美しいですが、相輪(一番上の部分)の美しさも好きなのです。
五重塔のお隣は国宝の「 東金堂」です。
こちらも応永22年(1415)に再建されています。
本尊薬師如来像(重文)、日光・月光菩薩像(重文)、文殊菩薩像(国宝)、維摩居士像(国宝)、四天王像(国宝)、十二神将像(国宝)とたくさんの仏像が安置されています。
重要文化財の 南円堂です。
こちらは西国三十三所観音霊場の第九番札所です。
本尊不空羂索観音菩薩像(国宝)と法相六祖坐像(国宝)、四天王像(国宝)が安置されています。
そして平成30年(2018)に落慶された中金堂です。
中金堂は伽藍の中で最重要のお堂とされています。焼失により数回にわたる再建の後、享保2年(1717)の焼失後、仮堂として再建されていましたが、今回新しい中金堂が再建されました。
上の中金堂の写真は境内の無料エリアから撮影したのですが、お堂だけを見るのならばこのように無料で見ることができます。が、お堂の中へ入り参拝する場合は有料となっています。ぜひここは、落慶したばかりですし、参拝させていただくことにします。
受付は中金堂の東側にあります。
「興福寺勧進所」は、ご朱印とお守りなどを授与していただける建物です。
ご朱印は、中金堂2種類、東金堂2種類、国宝館1種類のご朱印がありました。
拝観料大人500円を納め、中へ入ります。
入口から見た中金堂。大きさに圧倒されます。
手前の規則正しく並んだ石は、回廊の柱の礎石です。
回廊と中門は将来再建されるようです。
こちらは入口から左方向を撮影したものです。
真ん中あたりのやや広くなっている部分が中門のあった場所になります。
奥に見えるお堂は南円堂です。
このエリアからみた五重塔です。
このエリアは少し高くなっているため、五重塔も今までとは若干違った高さから見ることができ、いつも見ている五重塔が新鮮に感じます。
中金堂の正面です。
本尊釈迦如来坐像、薬王・薬上菩薩像(重文)、四天王立像(国宝)、大黒天立像(重文)、吉祥天倚像(重文)が安置されています。
中金堂の「戸帳(とちょう)」です。
「戸帳」は、そこに描かれている天平文様に興味津々です。独特の意匠をいつもじっくりと見てしまいます。
興福寺の戸帳は正倉院宝物の「鹿草木夾纈屏風(しかくさききょうけちびょうぶ)」がモチーフになっているそうです。
鹿が描かれていて奈良らしいです。
風鐸です。
風鐸は邪気除けのために軒の四隅につけられています。
中金堂を出て、時間がまだあったので国宝館へ。
こちらの人気はなんといっても「阿修羅像」(国宝 奈良時代)ですね。
阿修羅像は3つの表情が異なる顔を持っているのですが、残念なことに正面からしか見学できないのですよね。
横の顔もしっかり見たいので、少し体を前にしてのぞき込んでいたら、「体を前に出さないでください」というニュアンスの注意書きがありました。
あまりにのぞき込みすぎてバランスを崩し、阿修羅像へダイブしてしまったら困りますものね(笑)。
そうならないように、横のお顔や後ろ姿も見ることができるように展示していただけると嬉しいのですが・・・(笑)。
十大弟子は、お釈迦様の10人の高弟です。
阿修羅像の横の顔が見れなかったからではないですが、私としては、こちらの像のほうが気になりました。
興福寺をお散歩中(?)の鹿さんたち。
最後は、興福寺境内のありがたいお言葉。