LIFE LOG(小さな幸せ気分)

小さな幸せ気分

~心穏やかな毎日とシンプル、丁寧な日常の風景~

2019年再びの京都 vol.1 ~京都御所 特別公開(その1)~

 

所用があり、再び京都を訪れました。

所用を済ませたあと、この時でしか見られないものを中心に京都を楽しみました。

 

 

まずは、京都御所です。

平成31年3月12日~21日まで 「天皇陛下御即位30年記念」の特別公開が行われ、御即位に関連した展示等がありました。

 

宣秋門から入場するのですが、その前のテントで手荷物検査があり、バッグの中を係員がチェックします。ボディーチェックはなく、身分証明書の提示も必要なかったです。

出口は清所門という門なのですが、そこに「手荷物手渡し所」のようなものがありましたので、危険物など持ち込めないものは入口で預けるようです。

御朱印帳を2冊も持っていたワタクシ、ちょっと恥ずかしかったです。

が、危険物ではないので、何も言われませんでした(←当たり前(笑))。

ペットや大型の荷物(スーツケースなど)が持ち込めないようですので、こういうものが対象なのかな。危険物はもちろんですが。

周りに何か言われている人はいませんでしたし、トラブッていることも全くなかったです。

ちなみに、写真撮影は全部OKという太っ腹でした。

まあ、写真撮影NGのところは、最初から立入禁止になっているのだと思いますが・・・。

 

現在、京都御所の拝観は事前申込が必要なく、通年公開していますが(休止の日もあります)、以前は何週間か前までに事前申し込みが必要でした。

十数年前に京都御所の拝観に訪れた時は、事前に申し込みをし(住所氏名も必要)、確か、申し込み内容をプリントアウトしたものを持って行って、受付してもらった記憶があります。

拝観中も団体行動で最後尾には職員の方が、それとなく参観者に目を光らせていたのですが、今は、住所氏名や事前申し込みも必要なく拝観できるのですから、随分と柔らかくなったのですね。

(監視カメラがあったり、「宮内庁」という腕章をつけた方や警備の方はあちこちに配備されてはいますが・・・)。

 

今回は、特別公開のため職員の方の説明はなかったのですが、通常公開の時は、希望者へは職員の説明が聞けるコースがあるようです。(宮内庁のホームページに詳しく記載されています)。

 

前置きが長くなりましたが、入口のパンフレットをいただき(数か国語がありました)、拝観開始です。

 

「御車寄(おくるまよせ)」 

京都御所

高位の貴族が使用した玄関です。

天皇陛下ご即位30年の記念と天皇皇后両陛下ご成婚60年を祝して花車が展示されていました。

京都御所

 

 

「諸大夫の間(しょだいぶのま)」

京都御所

 正式な御用で参内した公家や将軍家の使者の控えの間です。

写真が下手ですが、展示してあるのは、向って右の赤いほうが「日像纛旛(にっしょうとうばん)」、向って左の白っぽいほうが「月像纛旛(げっしょうとうばん)」といい、即位の礼・儀式の際に庭上に立てられた大旛です。

展示してある大旛は、昭和天皇即位の礼に紫宸殿南庭に立てられたもの。

パンフレットに当時の写真がありました。

京都御所

 左近の桜(向って右)の南に「日像纛旛(にっしょうとうばん)」、右近の橘(向って左)の南に「月像纛旛(げっしょうとうばん)」が立てられています。

 

写真の中、屋根の下に横長の幕が見えますが、「帽額(もこう)」と呼ばれるもので、今回、後の拝観順路となっている「小御所(こごしょ)」に展示してありました。

京都御所

この展示してある「帽額(もこう)」は、大正天皇昭和天皇即位の礼に使用されたものなのだそうです。

白地の錦の上に、金色の日像と五彩の瑞雲が配され、金糸で刺繍が施されています。

糸を一本一本、人の爪先で織り込み、模様を表す「綴織り(つづれおり)」という技法で作られています。

 

「新御車寄(しんみくるまよせ)」

京都御所

大正天皇即位の礼が紫宸殿で行われる際に、馬車による行幸に対応する玄関として新設されたものです。 

天皇皇后両陛下のご成婚60年を祝して、京都御所伝来の豪華な牛車(ぎっしゃ)が展示されていました。

京都御所

 

 

「春興殿(しゅんこうでん)」

京都御所

大正天皇即位の礼に際し、神鏡を奉安して儀式を行うために建てられたもので、昭和天皇の即位礼でも使用されたそうです。

京都御所

 

 

「紫宸殿(ししんでん)」

京都御所

即位の礼などの重要な儀式を行う、京都御所において最も格式の高い正殿です。

明治・大正・昭和の三代の天皇即位の礼が執り行われています。

普段は「高御座」「御帳台」が置かれていますが、現在は、今年10月の即位の礼に使用されるため東京へ運ばれています。

京都御所

 

 

 

京都御所

写真では見難いですが、紫宸殿内部には「賢聖障子(けんじょうのしょうじ)」が並んでいます。

中央の一面に獅子・狛犬と負文亀(ふぶんき)が描かれ、その左右四面には中国の賢人32名が描かれています。

普段は内部に「高御座」「御帳台」が置かれているのですが、今回はそれがなく、「賢聖障子(けんじょうのしょうじ)」が見渡せるため詳しく解説がされているようです。

 

紫宸殿の南庭です。

京都御所

南庭なのですが、柵が南庭まで張り出していて(順路が大きくとってある)、下がったところから紫宸殿全体が見えるようになっています。

 

右近の橘は囲いに覆われていました。

京都御所

 

左近の桜はまだつぼみでした。

 

この後は、「清涼殿」へと拝観順路は続きます。

 

「2019年再びの京都 vol.1 ~京都御所 特別公開(その2)~」では、最後の拝観場所「御三間」までと、参観者休所や梅林・桃林の様子を書いています。