【西国三十三所観音巡礼】第六番札所 壷阪山 南法華寺(その2)~インドから招来された石像などを拝観しました~
西国三十三所 第六番札所 壷坂山 南法華寺(つぼさかやま みなみほっけじ)を参拝しました。
「 【西国三十三所観音巡礼】第六番札所 壷阪山 南法華寺(その1)~眼病封じ祈願とお身拭い結縁参拝~ 」の続きです。
壷坂山 南法華寺
宗派 : 真言宗
御本尊 : 十一面千手千眼観世音菩薩
開基 : 弁基上人
開創年 : 大宝3年(703)
開門時間: 8:30~17:00
岩をたて 水をたたえて 壷阪の 庭のいさごも 浄土なるらん
拝観受付で入山料を納め門を入ると、すぐ最初のお堂、大講堂があります。
大講堂
平成12年落慶の新しい講堂です。
観音様のご縁日に法話などが行われるお堂のようです。ご本尊は弘法大師像です。
外側の壁面には「観音さまが救う七難」が掲げられていました。
仁王門
ご本尊の観音様は眼病平癒に霊験あらたかといわれていて、眼病封じ祈願も行われています。
仁王様の大きなわらじも・・・。
多宝塔
天竺渡来 大釈迦如来石像
境内にはインドから招来された石像がたくさん安置されています。
こちらは釈迦如来をはじめとして、十一面千手観音菩薩、文殊菩薩、普賢菩薩、四天王の石像。
21世紀初頭より世界中で起こった暴力や中傷などによって傷んだ心を癒すため建立されたのだそうです。
近くに「蓮石曼荼羅」。
石像のお隣りには手水舎があり、木々が色づいていて綺麗でした。
慈眼堂
堂内の天井には梵字が書かれ、お釈迦様の誕生から涅槃までを描く佛伝図が掲げられています。
三重塔
国指定重要文化財の三重塔です。
左に少し見えているお堂は礼堂です。
明応6年(1497)の再建。
寺が兵火に包まれた時もこの塔だけは逃れたことから、火難除けの塔として、塔内に安置されている大日如来も火難除けの仏として信仰されているそうです。
三重塔前には大きな眼鏡が。
「合掌してめがめの中をくぐって下さい」と書かれていました。
このお向かいに礼堂と本堂八角円堂があります。こちらは西国三十三所観音巡礼として参拝させていただき、その様子は別の記事にしています。
ippo-kokoroodayaka.hatenablog.com
めがね供養観音
こちらの石像もインドで製作されているそうです。
台座には眼鏡がたくさん奉納されていました。
毎年10月18日にめがね供養法要会が行われるそうです。
天竺渡来佛伝図レリーフ「釈迦一代記」
インドで製作されたこのレリーフは高さ3m、全長50m、重さ300tもあるそうです。
その前にはたくさんの仏足石が安置されていました。
こちらはブダガヤの仏足石。
周囲には般若心経がサンスクリット語で刻まれています。
ガンダーラの仏足石。
お里澤市像と投身の谷
今もたびたび上演される「壺坂霊験記」の一場面の石像。
そしてお里と澤一が身を投げたと言い伝えられる谷があります。
二人とも助かり、澤一の目も治ったという夫婦の愛の物語が伝わる壷阪寺ですが、観音様のご利益があったのですね。
こちらは「まよけばし」。
「写真を取って魔を取ろう」という魔除記念写真がとれるところです。
天竺渡来大観音石像
昭和58年開眼。
全長20m、全重量1200tなのだそうです。
こちらもやはりインドから招来した石像です。
間近で見上げると本当に大きさに圧倒されます。
足元をアップで。
お顔をアップで。
ここから見える風景も素晴らしかったです。
左下の赤矢印のところに天竺渡来大涅槃石像が安置されています。
そこへ行くまでの間に「大観音石像の御手」の石像。
日本の方々にも観音さまの温かい御手に触れていただこうというインドの方々の浄心から、ここに奉納されました。
と説明板に書かれていました。
実物より一回り小さいようですが、触れることができるようです(乗ってはいけないそうです)。
さらに進むと先ほど小さく写真に写っていた大涅槃石像の後ろ姿が見えてきます。
天竺渡来大涅槃石像
前に行ってみます。
後方には先ほどの大観音さまが見えます。
こちらの大涅槃石像は、他の石像と同じようにインドから招来され、平成11年に安置された石像で、全長8mなのだそうです。
涅槃像はすべての教えを説き終えて入滅せんとする釈迦の姿を顕している。
釈迦の最後の説法は「自灯明(じとうみょう)・法灯明(ほうとうみょう)」自らを灯明とし、自らをよりどころとし、法を灯明し、法をよりどころとすることを説かれた。
釈迦がいる、いないにもかかわらず自分を頼りとし、正しい教えを頼りとすることを意味している。
と説明板に書かれていました。
お顔のアップです。
つぼさか茶屋
「つぼさか茶屋」さんが営業していたので、こちらで昼食をいただきました。
「沢一そば」です。
うどんかおそばが選べ、おそばはさらに二八そばか茶そばが選べます。
二八そばにしました。
「目の観音さま」のお寺なので、お湯のみにも「め」と入っていますね。
つぼさか茶屋では、インドのものやお土産も買うことができます。
インドからの大きな石像がたくさん安置され、見どころたっぷりなお寺でした。