LIFE LOG(小さな幸せ気分)

小さな幸せ気分

~心穏やかな毎日とシンプル、丁寧な日常の風景~

脇腹を痛めたので、安静中に読書しました

 

1週間ほど前、床にあるものを取ろうと、しゃがんで左腕を伸ばしたら、左の脇腹に「ズキッ」と強い衝撃が走りました。

日常生活は何とかできますが、押さえたり力を入れると痛むのです。

どうやら、動くと痛みが強くなるらしく、安静にしていた方が痛みが弱まります。

 

もしかして肋骨でも骨折したのか?なんて思ったりして・・・(まさか、とは思いますが(笑))。

 どちらにしても、暫くは動かなくて良い時は動かず安静にしていようと思った次第です。

 

そのようなわけで時間ができたので、先日、宇治の平等院でいただいた冊子「とってもやさしいはじめての仏教」(公益財団法人仏教伝道協会)を読むことにしました。

(冊子といってもカラー版で46ページもあるので、読書といってもいいかと思います。)

 

宇治での記事はこちらです。

ippo-kokoroodayaka.hatenablog.com

 

 

 

「お釈迦さまの教えの基本を知る」という項目では、「縁起」「中道」「四諦」「三法院」という考えについて書かれていて、その中の「四諦」について詳しい説明がありました。

「諦」とは、真実のことで、お釈迦さまが示された、人間が「苦」から自由になるための道筋なのだそうです。

  

 

1.苦諦(くたい)

 「一切は苦である」という真実。人間は四苦(生老病死)など、

 逃れることのできない苦を背負っています。人生とは思い通りに

 ならないもので、これを理解することが仏教の大前提となります。

2.集諦(じったい)

 「苦の原因は我執(がしゅう)にある」という真実。すべてのもの

 は無常であるにも関わらず、私は私のものと思い込んで、人はそれ

 らにこだわり、執着します。その我執のため、「苦」が生まれてい

 るのです。

3.滅諦(めったい)

 「我執を滅すれば安らぎが得られる」という真実。「『苦』の原因

 は我執である」ということは、すなわち、「我執を乗り越えれば

 『苦』から自由になることができる」ということでもあります。

4.道諦(どうたい)

 「苦を滅する道すじがある」という真実。正しい修行を実践すれば

 「苦」の輪廻から解き放たれ、解脱の状態に至ることができます。

 その実践法を語るのが、「八正道」です。

 

     「とってもやさしいはじめての仏教」(公益財団法人仏教伝道協会)より

 

 

人生は「苦」を背負っているけれども、滅することができるのですね。

その具体的な方法が次の「八正道(はっしょうどう)」です。

 

1 正見(しょうけん)

  正しい見解を持つということ

2 正思惟(しょうしゆい)

  正しい考えを持つということ 

3 正語(しょうご)

  正しい言葉を使うということ

4 正業(しょうごう)

  正しい行為をするということ

5 正命(しょうみょう)

  正しい生活をするということ

6 正精進(しょうしょうじん)

  正しい努力をするということ

7 正念(しょうねん)

  正しく意識を集中するということ

8 正定(しょうじょう)

  正しく精神を統一するということ

 

     「とってもやさしいはじめての仏教」(公益財団法人仏教伝道協会)より

 

 

この中の「3 正語」について。

「正しい言葉」とは、「言葉使い」のことではないです。

正しい言葉を使うということ。

正思惟にもとづき、正しく美しい言葉を使う。嘘、悪口、飾った言葉、人を仲違いさせることなどは口にしない。 

 

とありました。

 

(それぞれの詳しい説明を読むとさらに理解しやすいのですが、省略させていただきました。)

 

こだわらず、執着せず、「八正道」を実践すれば、「苦」から逃れられるとお釈迦さまは教えてくれますが、凡人にはなかなか難しいところもあり・・・。

なので、日々、日常生活そのものが修行なのですね・・・。

 

いつの日か、執着から離れることができるように、精進を重ねていかなくては・・・。

 

平等院

 

 

4月8日はお釈迦様の誕生日です。

花まつり」「降誕会(ごうたんえ)」「灌仏会(かんぶつえ)」などと呼ばれています。

お釈迦さまがネパールのルンビニーでお生まれになった時、9匹の竜王が天から甘露の雨を降らせてお祝いした、といわれていて、この日、お釈迦様の像に甘茶を注いでお祝いするお寺が多いですね。

お釈迦さまはお生まれになってすぐ七歩歩き「天上天下唯我独尊」といわれたといいますが、その時のお姿が天と地を指差している像です。

 

今年の4月8日は月曜日だけど、どこかのお寺へ行ってみようかと思っています。