【西国三十三所観音巡礼】第十八番札所 紫雲山頂法寺 六角堂
少しずつですが、西国三十三所観音巡礼をしています。
この巡礼を始めてからもうすでに数年が経ってしまったのですが、まだ半分も巡礼できていません・・・。
一回の巡礼に時間と交通費がかかるため、間隔が空いてしまうのです。
まあ一生のうちに満願出来ればいいかな、というスタンスでゆっくりと巡礼しています。
今回は、京都市にある第十八番札所 紫雲山頂法寺 六角堂を訪れました。
聖徳太子が京の地を訪れた時、池で身を清めるため、念持仏の如意輪観音像を木にかけたところ、動かなくなり、この地にとどまって人々を救いたいと告げられたため、この地に六角形の御堂を建て、安置したのがはじまりという、聖徳太子ご創建のお寺です。
ご本尊は、如意輪観世音菩薩。
人々の苦しみを除き、願いをかなえ、特に長寿、安産、魔除に功徳があるそうです。
ろうそくとお線香をお供えし、お参りさせていただきました。
ご本尊は秘仏のため、お厨子の前にはお前立の観音様がおられます。
御詠歌
わが思う心のうちは六(むつ)の角ただ円(まろ)かれと祈るなりけり
御詠歌にある「六の角」とは、六根(眼・耳・鼻・舌・身・意)によって生ずる六欲のことです。
六角堂のお堂は六角形をしていますが、この「六の角」を捨て去って角を無くし、円満になるようにという祈り(六根清浄を願うという祈り)がこめられているそうです。
また、六角堂は、いけばな発祥の地といわれていますが、これは、こちらの住職が仏前にお花をお供えする中でいけばなが成立していったことに由来するそうです。
「池坊」というのは、聖徳太子が身を清めた池のほとりに僧侶の住坊があったことからこのように呼ばれるようになったそうです。
六角堂の北側にある池には、白鳥が優雅に。
右の赤いお堂は太子堂。
聖徳太子の2歳と16歳の像、騎馬に乗った像が祀られています。
縁結びの六角柳
縁起が六角堂のホームページに掲載されています。
平安時代初期、妃になる女性を探していた嵯峨天皇の夢枕に六角堂の如意輪観音が現れ、「六角堂の柳の下を見てみなさい」とのお告げを受けたため、人を遣わしてみると、柳の下には一人の美しい女性が立っており、天皇はただちに妃として迎えました。
おみくじがたくさん結ばれていました。
良縁を願って結ばれたのでしょうか。
この右側には、へそ石があります。
六角堂が京都の中心とされたことから、へそ石といわれています。
写真が切れてしまって全員映っていませんが、にこにこしている羅漢さんたちです。
いつも優しい顔で、穏やかに話をするようにしていれば、必ず良い報いがあるという教えなのだそうです。
一言願い地蔵
とてもかわいいお顔なのですが、願いを叶えようかどうしようか、考えているので首を傾けているそうです。 信仰心次第で、願いを叶えてくれるかもしれないそうです。
お願い事は、欲張らずに一つが良いそうですよ。
お地蔵様
この時は、桜がちらほら咲き始めた頃でした。
境内には、御幸桜(しだれ桜)、平安しだれ桜、染井吉野の3種類の桜の木があるそうです。
今頃は満開になっているでしょうね。
最後に納経所で御朱印をいただきました。
納経所の隣にはお茶所を兼ねた売店があり、スイーツ巡礼のお菓子を購入することができます。
今回は、新しくスイーツ巡礼のお菓子となった「六角堂ちょこれーと」を買ってみました。
「西国三十三所草創1300年」のロゴもあります。
中はかわいいデザインのチョコレート
ホワイトチョコには縁結びの柳がデザインされています。
その下のミルクチョコは瓦に使われている「堂」をモチーフにしているそうです。
六角堂のスイーツ巡礼のお菓子はこのチョコレートを含めて4種類です。
そのうち「月柳」と「へそ石餅」は以前訪れた時に購入していました。
月柳
片岡鶴太郎氏デザインなのだそうです。
とてもお上品で美味しいお菓子でした。
へそ石餅
境内にあるへそ石がモチーフになっています。
パッケージに入ったお餅をひっくり返すと、一番右の写真のように真ん中に「へそ」が現れます。
納経時間は8時から17時ですが、参拝は6時からできるので、早朝の参拝も良いですね。
こちらを参拝した後はいつも、心が穏やかになれる気がして大好きなお寺さんの一つです。