毎月3日間だけ販売される「どら焼」
今日は、初弘法です。
「御影供(みえいく)」という法要が営まれます。
毎月の「御影供」の中で、
1月は「初弘法(はつこうぼう)」といわれます。
その月命日に合わせ、販売されるのが、笹屋伊織さんの「どら焼」。
元々は21日にだけ販売していたのが、
1975年からは毎月20,21,22日の3日間販売するようになったそうです。
朱色の印象的な箱の中は、
竹の皮に包まれた「どら焼」。
通常の丸いどら焼きとは違い、
筒状の形をしています。
箱の内側には、「どら焼」の由来といただき方が書かれています。
東寺のお坊さんからの依頼で、お菓子を作ることになり、お寺の銅鑼(どら)の上で焼いたため「どら焼」と名付けられたそうです。
焼いた薄皮に、棒状にした「こし餡」を
くるくると巻き込み、筒状にしているそうです。
いただく時は、竹の皮ごと、輪切りにしていただくのだそうです。
が、
少しだけ竹の皮を取って、中を拝見してみます。
(本来のいただき方とは違いますが・・・。)
横から見ると、こし餡が包まれているのがわかります。
竹の皮を巻き戻し(笑)、
竹の皮ごと切ってみます。
我が家の包丁の切れ味が悪く、
綺麗に切れませんでした。
何とか切り分け、早速いただいてみます。
皮の部分が凄くモチモチです。
程よい甘さのこし餡と良い相性。
竹の皮は抗菌作用があるそうですが、
ほんのり、「どら焼」に竹の皮の香りが移っています。
お坊さんは殺生を禁じられていて、
動物性食品を摂らなかったため、
卵は使用していないのだそうです。
そのためか、独特のモチモチとした食感が特徴的。
毎月3日間だけ販売される貴重な「どら焼」、
美味しくいただきました。