LIFE LOG(小さな幸せ気分)

小さな幸せ気分

~心穏やかな毎日とシンプル、丁寧な日常の風景~

檜原神社 参拝&歩く予定ではなかった山の辺の道

 

前回の記事の続きです。

大神神社狭井神社を参拝した後は、山の辺の道を通り、大神神社の摂社である檜原神社(ひばらじんじゃ)へ向かいました。

地図で見ると檜原神社まではそれほど遠くないように見え、実際 狭井神社にあった表示にも檜原神社まで20分とあったので、簡単に行けると思ってしまったのですが、これが思ったよりハードな道のりでした。

 山の辺の道

最初から山道という感じでしたが、途中こんな石畳があり、結構な下り坂なので滑りそうでハラハラしながら慎重に一歩ずつ歩きました(笑)。

奈良

他に歩いている人もいなく、周囲を見る余裕もなく、だんだんと心細くなってきました(笑)。

そんな中、突然、ハスの群生地が現れました。

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「山の辺ハスの花ロード」というらしいです。

ここは全く知らなかったので、心細さも一気に吹き飛びました。

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 ちょうど見頃でとても綺麗でした。

 

さらに山の辺の道は続きます。

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ここで一旦トレイルは終わりで、このあと玄賓庵までは平坦な道になります。

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 玄賓庵(げんぴあん)に着きました。

 

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平安時代初期、玄賓僧都(げんぴんそうず)が隠棲したと伝えられる庵です。

お祀りされている不動明王重要文化財です。

拝観料は志納で、とのことで、入口のお賽銭箱に納め、お参りさせていただきました。

 

ここまで狭井神社から約20分でした。

そしてさらに10分程歩くと 檜原神社(ひばらじんじゃ)に到着です。

檜原神社

檜原神社は、崇神天皇の御代に、天照大御神が伊勢の地にお遷りになる前、天照大御神をお祀りした「倭笠縫邑(やまとかさぬいのむら)」で、お遷りになった後、檜原神社として引き続きお祀りしている神社です。

伊勢にお鎮まりになる前にお祀りされていたので、「元伊勢(もといせ)」といわれています。

こちらも大神神社同様、本殿はなく、三ツ鳥居(写真は右側が隠れてしまいました)を通して祈りを捧げます。奈良

 

境内から見た檜原神社の鳥居です。

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左の表示に「倭笠縫邑(やまとかさぬいのむら)」の文字も見えます。

鳥居の向こうには、二上山が見えるはずなのですが、残念なことに霞んでいて見えませんでした。

再び山の辺の道

予定では、檜原神社参拝後、大神神社まで戻ろうと思っていたのだけど、歩いてきた山の辺の道が結構ハードだったので(しかも山道)、そのまま山の辺の道を進むことにしました。

たしか真っすぐ行けば、バス停があったはずです。

 

途中にあったまだ青い柿の木。

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 この辺りも結構な急坂がありましたが、自動車も通行可能な舗装された歩きやすい道路です。

 

山を下りて平坦な道になり、後ろを振りかえってみると、三輪山が見えていました。

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こちらからは今日のスタート地点、大鳥居も見えています。

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山々が重なり、本当に綺麗です。

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自然と

「大和は 国のまほろば たたなづく 青垣山ごもれる 大和し 美し」

という歌が浮かんできます。

(読みは、「やまとは くにのまほろば たたなづく あおかき やまごもれる やまとし うるわし」)

 

これは、倭建命(ヤマトタケル)が故郷を思って詠んだ歌で古事記に出てくる歌です。

「大和は国の中で一番良いところである。幾重にもかさなりあった青い垣根のような山やまにかこまれた大和はほんとうにうるわしいところであります。」という意味です。(「桜井市観光情報サイト」より引用させていただきました)

 

このような風景を見て詠んだのでしょうか。 

ただこの写真の一番手前の山はもしかしたら古墳かもしれません。

この辺りは本当に古墳が多くて、その大きさ故、近くでは山にしか見えないことがあります。

 

景色を堪能したところで、そろそろ暑さと疲れで、バテバテ(笑)。

バスに乗ろうと思い、バスが出ている道路を目指したのですが、行けども行けどもそれらしき道路は見えて来ず・・・。

交差点に来たので、まっすぐ行けばバス停?と思ったのだけど、なにやら右側は山だし、また山の中へ入ってしまいそう、ということで、「山の辺の道」のプレートが嵌った道路をそのまま歩きました。

 

そして、その山を通り過ぎたあたりに地図があったので、見てみると・・・

先ほどの「山」だと思っていたものは、なんと古墳でした。しかも「箸墓古墳(はしはかこふん)」らしいのです。

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この場所からは「山」にしか見えないのですが、前方後円墳の古墳です。

被葬者は明らかではなく、第7代孝霊天皇皇女の倭迹迹日百襲姫命(やまとととひももそひめのみこと)の墓として宮内庁に治定(じじょう)されています。

卑弥呼のお墓では?という説もあるようですが、どうやら年代が若干ずれているので、その説は・・・、ということらしいです。

日本書紀では「倭迹迹日百襲姫命」は大神神社のご祭神である大物主神の妻とされています。

 

箸墓古墳も行きたいと思っていたのだけど、時間がなさそうで諦めていたので、偶然にも見ることができて、ビックリです。

ビックリして慌てて写真を撮りました(笑)。

田んぼと古墳の間の少し白くなっている部分は、蓮の花が咲いていました。

 

この辺りは本当に、ただの山だと思っていると実は古墳だったり、何気に歩いていると遺跡があったりして、古代史ファンには興味が尽きない場所です。

 

本当は箸墓古墳を1周したいところですが、暑すぎて無理でした。

早く日陰へ行きたい・・・(笑)。

地図でJR巻向駅が近くにあるのがわかったのですが、またしても歩けども歩けども着かず・・・。

結局、檜原神社から40分くらい歩いてしまいました。こんなに歩く予定は、全くなかったのですが・・・。

大神神社から5~6㎞歩いたと思います。

「今度、山の辺の道を歩く時は、地図を片手に歩くべし」と思いました(笑)。

 

ようやく駅を見つけ、電車が来るまで一休み。 

この路線はJRまほろば線というのですが、1時間に2本という貴重な電車でした。

天理でランチ

あまりに疲れたので、天理駅で途中下車して、ランチタイム。

天理駅前は「CoFuFun(コフフン)」という名前のちょっと面白い広場になっています。

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古墳をモチーフにしているのだそうです。

写真は前方後円墳ですね。

右側の部分は子供用の滑り台のような遊具になっていたり、別の場所にはステージもあったりします。

こちらの写真はJR天理駅のホームから「コフフン」を撮影したものですが、上から見たほうがわかりやすいですね。

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ランチは「コフフン」内の「Park Side Kitchen」でいただきました。

地元の食材を使用したカフェレストランです。

オーダー方法が若干わかりにくいので、店員さんが説明してくださいます。

ランチの「選べるメインディッシュ+惣菜プレート」をオーダー。

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惣菜プレートはビュッフェ形式で、和食・洋食・パン・デザートと充実したメニューでした。

選べるメインディッシュは「山形だしの冷やしうどん」をチョイスしたのですが、しっかり一人前あり、実物の量を見る前に先にビュッフェを取っていたので、もの凄い量になってしまいました(笑)。

でも滅茶苦茶歩いた後なので、完食してしまいました(笑)。

うどんは自家製らしく、コシがあり、ビュッフェのお料理も美味しかったです。

写真右上に少し写っている杏仁豆腐も濃いタイプで美味しかったです。

メインディッシュをつけないで惣菜プレートだけでもオーダーできるので、お腹の減り具合によってはそちらでも良いかもです。

かき氷で火照った体を冷やす

大満足のランチで体力も回復したところで奈良市内に戻ってきました。

しかし、あの暑さで体がまだほてっている感じがして、このほてりを冷ますのはかき氷でしょ、ということで、近鉄奈良駅近くにある「ことのまあかり」さんへ行きました。

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あれほど食べた後ですが、かき氷は別腹です。

とにかくさっぱりしたものを食べたくて「橘三千代(たちばなのみちよ)」をいただきました。

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こちらのお店はネーミングが面白いのです。

この時の一番人気は、はちみつ&ミルクの「長屋王」でした。

あとは、すももの「蘇我入鹿」、梅シロップにホワイトリカー漬けの梅がのった「大伴旅人」など、奈良にちなんだネーミングになっています。

橘三千代」は有機レモンシロップに有機レモンマーマレードがのっています。

見た目もですが味もさっぱりしていて、ほてった体がスーッと冷めていきました。

やっぱり夏はかき氷ですね!(笑)。