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小さな幸せ気分

~心穏やかな毎日とシンプル、丁寧な日常の風景~

【西国三十三所観音巡礼】第二十八番札所 成相山 成相寺~聖観世音菩薩、左甚五郎作「真向の龍」、スイーツ巡礼

 

西国三十三所 第二十八番札所 成相山成相寺(なりあいさん なりあいじ)を参拝しました。(2019年3月参拝)

日本三景のひとつ天橋立を望む地にあります。

 

成相山 成相寺

宗派  : 橋立真言宗

御本尊 : 聖観世音菩薩

開基  : 真応上人

開創年 : 飛鳥年間(慶雲元年(704)に文武天皇の勅願時となる)

所在地 : 京都府宮津市成相寺

 

ご詠歌

 波の音 松のひびきも 成相の 風ふきわたす 天の橋立

 

成相寺までの交通

交通機関を利用して行く場合は、傘松公園から登山バスに乗車するのが一般的です。このバスで成相寺本堂の石段下まで直通で約7分程です。

今回は、京都丹後鉄道 天橋立駅 → 天橋立桟橋~一の宮桟橋まで観光船乗船 → ケーブル府中駅~傘松公園までケーブルカー乗車 → 傘松公園~成相寺まで登山バス乗車 という行程でした。

 

傘松公園までの記事はこちらです。

ippo-kokoroodayaka.hatenablog.com

ippo-kokoroodayaka.hatenablog.com

 

登山バス

登山バスは丹後海陸交通株式会社が運行しています。

基本的に30分間隔で運行されていますが、季節により始発・終発が変わり、また、12時13時台は1時間に1本の運行になるようですので、事前に時刻表は確認した方が良いです。

 

成相寺は山の中にあり、私が訪れた3月下旬でもバスを待つ間、少し寒かったですし、天橋立は見どころがたくさんなので、バス待ちで時間ロスするのはもったいないですから、バスの時刻はしっかり確認してから行った方が良いと思います。

 

傘松公園のバス発着場に案内所があり、ここでバス料金と成相寺の入山料を支払います。

他と違っているのは、バス案内所でお寺の入山料も支払う、ということ。

入山料込みで大人1,100円、中高生900円、小学生以下360円です。

ただし、登山バスが含まれるフリーパスなどを持っている場合は、成相寺の入山料400円のみをここで支払います。

私は登山バスがフリーで乗車できる「天橋立まるごとフリーパス」を持っていたので、

ここで入山料を支払うと、成相寺のパンフレットをいただくことができました。

 

バス案内所に成相寺の七名所が書かれていました。

 

成相寺

 7つははずせない名所なのだな、と知識を頭に詰め込んで・・・(笑)。

そうこうしているうちに、バスは時間通りに出発。

普通の「バス」ではなく「登山バス」というくらいなので、かなりな急こう配を上っていきます。

7分後、成相寺の山門に到着です。

ここにもバス停があり降りても良いようですが、この先も本堂へ行く石段の下までは上り坂が続くので、順序が逆ですが、山門は帰りに拝観することにしてそのままバスで終点まで行った方が良いです。

ここで降りる人はいませんでしたし、バス運転手さんも「ここで降りないほうがいいよ~」みたいな雰囲気でした(笑)。

 

成相寺

 

この山門の右側に道路があり、山門の向こう側へ続いています。

すぐに終点のバス停へ到着しました。

まずは、本堂へ参拝です。

 

本堂 

 成相寺

成相寺

 本堂は「 成相寺の七名所」の1番目 です。

もとはもっと山の上方にあったのですが、山崩れのため現在地へ移転しています。現本堂は安永3年(1774)に建てられました。

 

お線香とろうそくをお供えしました。

こちらは靴を脱いで内陣へ入ることができますので、内陣の観音様の近くでお参りさせていただきました。

御本尊は平安期の聖観世音菩薩ですが、御伽草子に登場する美しく優しい梵天国王の姫君が観音様に姿を変えたと言われています。小野小町も信仰していたそうで、特に女性の願いを叶えてくださるそうです。お参りした人は美しくなれる美人観音様として知られています。

 

 本堂内に納経所があり、こちらで御朱印をいただきました。

お守りなど授与品もたくさんありました。中でも仏様の絵とともに有難い言葉が書かれたポストカードや絵に惹かれたのですが、悩んで・・・購入はしませんでした・・・。

 

左甚五郎作「真向の龍」

本堂の中に「成相寺の七名所」の6番目 左甚五郎作の「真向(まむき)の龍」があります。

成相寺

 本堂内は撮影禁止ですが、この「真向の龍」は撮影OKとのことで、撮らせていただきました。

江戸時代、雨乞いのため龍の彫刻を成相寺に奉納することになり、ちょうど宮津に滞在していた左甚五郎に製作の依頼がきたが、甚五郎は龍を見たことがありませんでした。そこで成相の滝つぼで観音堂に祈ると、滝つぼから龍が現れ、彫刻を完成することができた、ということです。

右から見ても左から見ても自分の方へ向いています。

 

 鉄湯船

国指定重要文化財です。

成相寺

 現在は手水として使われています。

そういえば智恩寺にも同じ様な重要文化財の鉄湯船がありました。

 

バス停から本堂までは石段なのですが、その途中にも見どころがあります。

今回は先に本堂を参拝した後、戻りつつ各所を拝観しました。

 

観音堂と一願一言地蔵

成相寺

 手前のお地蔵さまが「 成相寺の七名所」4番目 の「一願一言地蔵」です。

約650年前のお地蔵様で、一願を一言でお願いすれば、どんな願い事でも叶えてくださるそうです。

が、「一言で」というのは案外難しい・・・(笑)

私のお願い、お地蔵さまに伝わったかな(笑)。

奥のお堂は観音堂で、西国三十三所のご本尊が安置されています。こちらでもお参りさせていただきました。

 

石段を下りていると、お花の良い香りが漂ってきました。周りをキョロキョロ探してみると・・・ありました!

成相寺

沈丁花(じんちょうげ)です。

秋の金木犀と並ぶ香木として知られています。遠くにいても香りがわかります。

成相寺

 

 撞かずの鐘

成相寺

成相寺の七名所」の7番目です。

お寺に梵鐘を造るため、近隣住民に寄付を募ったところ、ある裕福そうな母親が「寄進するお金はない」と断りました。そして鋳造の日、その母親は乳飲み子を連れて見物していましたが、誤って銅湯の入ったルツボへ乳飲み子を落としてしまいました。鐘ができあがった後、ついてみると、乳飲み子の悲しい鳴き声が聞こえてきます。人々は成仏を願い、この鐘をつくことをやめました、という悲しいお話が伝わっています。

 

ここを通り過ぎると、来た時にバスを降りたバス停です。その反対側に五重塔があります。

 

五重塔

成相寺

成相寺の七名所」の2番目です。

鎌倉時代の形式を復元し、平成に創建されました。綺麗な五重塔ですが、中は拝観できませんでした。

 相輪が綺麗です。

成相寺

 

 この付近から「 成相寺の七名所」の3番目「弁天山展望台」へ行けるらしいのですが、時間切れのため諦めました。

また、本堂からさらに山を上がったところに「日本一のパノラマ展望所」があり天橋立を見ることができるのですが、2Kmほどの距離があるらしく、こちらも諦めました。自動車がないと無理そうです。

 

最後に、来る時にバスの中から見た山門を拝観しました。

 

山門 

成相寺

成相寺




成相寺
成相寺

 

護法神として筋肉隆々の仁王像が安置されています。

 

 バスの時間まで、五重塔近くのバス停まで戻るか(上り坂ですが)、ここのバス停で待つか、どちらかなのですが、上り坂も大変そうだったので、ここでバスを待つことにしました。

が、こちらのバス亭にはベンチもお店もなく、立って待っているしかありませんでした(笑)(五重塔近くのバス停はベンチが少しありました)。

 

バス停に松ぼっくりのオブジェ(?)が・・・

成相寺

 

 この後、登山バスにて、傘松公園まで戻りました。

成相寺の所要時間は、私の場合ですが、超ゆっくり拝観して1時間弱でした。

 

スイーツ巡礼

成相寺のスイーツ巡礼は、2019年3月現在、7種類がありますが、境内で購入はできません。全て山を下りた場所に販売店舗があり、中にはバスに乗らなければ行けない場所にお店があったりします。

今回は行きやすかった2つのお店でスイーツ巡礼をしました。

 

《薦池大納言(エスポワール)/株式会社KOMOIKEあずき》

成相寺

薦池大納言を100%使い、粒あんこしあんをクロワッサン生地に巻き込んで焼いたお菓子です。

お菓子といってもクロワッサン生地なので、結構なボリュームがありました。

薦池大納言は伊根町薦池地区で栽培される大納言ですが、他の大納言よりも粒が大きいのが特徴です。

成相寺

薦池大納言がホクホクで美味しかったです。

製造している会社は伊根町にあるので少し離れているのですが、こちらは傘松公園内の「AmaTerrace」1階で販売されていました。3個入りと5個入りがありました。

 

《塩きんつば/松井物産》

成相寺

丹波篠山産の黒豆がたくさん入った塩きんつばです。

塩は「琴引き浜の天然塩」が使われています。

成相寺
成相寺

大きな黒豆がゴロゴロはいっています。塩加減と甘さが程良くマッチしています。

こちらは、ケーブル府中駅の前にある「松井物産」さんで購入しました。

 

他にも美味しそうなスイーツが選ばれているのですが、場所が少し離れていて今回は伺うことができませんでした。

次の機会のお楽しみにしたいと思います。