青春18きっぷと京都丹後鉄道で行く天橋立の旅(その1)~天橋立駅、智恩寺、天橋立~
すでに4月も下旬ですが・・・
3月に訪れた天橋立の記事を今頃になってようやく書き始めました。なんとか「平成」のうちに終わらせたいと思います(笑)・・・。
今回の旅は、京都から電車を乗り継いでの天橋立の旅です。
使用した交通機関
【往路】
京都から電車で天橋立へ行くには、西舞鶴経由で行く方法と福知山経由で行く方法が主なのですが、現地での時間をたっぷり取りたかったので、一番早く到着する方法を選んだところ、西舞鶴経由での方法となりました。
まずは、JR京都駅からJR西舞鶴駅を目指します。この区間は「青春18きっぷ」を使用しました(途中、園部駅と綾部駅で乗り換え)。
西舞鶴駅に着くと、着いたホームのすぐとなりに京都丹後鉄道の西舞鶴駅があり、窓口で「天橋立まるごとフリーパス」を購入しました。(大人3,090円、小児1,550円:2019年3月現在)
西舞鶴駅から天野橋立駅までは京都丹後鉄道宮舞線に乗り、約40分で到着です。
すべて普通電車を使用し、京都から天橋立まで約3時間かかりました。
因みに、今回はJR区間は青春18きっぷを使用しましたが、使用しないとJR普通運賃は京都駅→西舞鶴駅が1,660円、京都駅→福知山駅が1,490円(2019年3月現在)です。
京都丹後鉄道の車窓から
前々日までこの日の天気予報は雨でした。なので、行くのは中止しようと一時は思ったのですが、前日に雨が降り、この日はなんとか持ち直してくれました。まだ雲が多く、風も強く、海も荒れ気味です。
【復路】
帰りは来た時と別のルートで、天橋立駅から福知山駅まで、京都丹後鉄道の特急「はしだて」(京都行)に乗りました。
「天橋立まるごとフリーパス」は、京都丹後鉄道の特急にも追加料金なしで乗ることができますが、ただこのフリーパスが使えるのは、福知山駅までです。
この特急1本で京都まで行けるのですが、悲しいことにフリーパスでは、福知山の先の京都まで行けません。
追加料金を払って京都まで行ってもよかったのですが、せっかく「青春18きっぷ」を持っていたので(笑)、福知山駅でJRに乗り換えました。
特急「はしだて」と車内
約40分で福知山駅へ到着です。
福知山駅から京都駅までは約2時間、合計で乗り継ぎ時間(約20分)含め約3時間でした。
「天橋立まるごとフリーパス」
京都丹後鉄道全線、丹後海陸交通路線バス、天橋立観光船、ケーブル、リフト、登山バス(成相寺入山料は別途必要)が1日乗り放題です。
京都丹後鉄道 天橋立駅
天橋立駅のホームから改札への通路です。
レトロな感じが素敵です。
京都丹後鉄道 天橋立駅
石造りの「知恵の輪」です。
この知恵の輪は 天橋立の水道「久世の渡」を通る舟の安全を守る和灯篭なのだそうです。
対岸の観光船のりばでもこの知恵の輪がありました。舟を守っているのですね。
また、文殊の知恵で知られる知恩寺の境内にあるところにから、この輪をくぐりぬけると知恵を授かると言われているそうです。
駅の案内板を確認し、天橋立観光へ行きます!
智恩寺
天橋立駅から350m、まずは日本三文殊のひとつ智恩寺を拝観します。
上層には、拝観はできませんが釈迦如来や十六羅漢が安置されています。
左右が覆われていて少し残念ですが、こちらが文殊堂です。
お線香をお供えしお参りさせていただきました。
こちらの文殊堂の中で、御朱印やお守りなど授与品をいただくことができます。
重要文化財の鉄湯船
鎌倉時代のもので、現在は手水として使われていますが、寺僧の施浴に湯船として使用されていました。
丹後地方唯一の室町時代の遺構です。
力石
霊木「文樹」
由来が書かれていました。
(由来)
智恩寺の霊木「文樹」は文珠に通う名称で「文」を「かざる」と読む。
人生を知恵で飾る者に幸いが訪れる。
天も地も 海も山も 野も川も 人も創り主に生かされている。
生かされている恩を知る者を最高の尊者という。
ちなみに「文樹」はタモ又はタブの木と称しその樹液は霊気を発し上質の線香作成に用いられるものである。
こちらに知恵の輪がありました。
写真では見難いのですが、写真右の松の枝にぶら下がっているものは、智恩寺のおみくじです。
智恩寺には珍しい扇形のおみくじがあり(通常の細長のおみくじもあります)、あちこちの松の枝におみくじが結ばれていました。
次はいよいよ天橋立です。
本当はレンタサイクルで対岸の一の宮まで行く予定だったのだけど、時間が早かったせいかまだお店が完全に開いていないようだったので、一の宮までは結局、往復とも観光船に乗りました。
(自転車にした場合、「天橋立まるごとフリーパス」には、レンタサイクル料金は含まれていないので、別料金になります。)
せっかく天橋立に来たのだから、少しは足を踏み入れたいと思い、天橋立神社まで歩いて行くことにしました。
天橋立と天橋立神社
日本三景のひとつ『特別名勝 天橋立』を歩いています。何か不思議な感じがします。
両側はすぐ海です。途中にはこんな松も・・・
与謝野寛・晶子夫妻の歌碑
何度も天橋立を訪れ、多くの歌を残しているそうです。
天橋立の入り口の廻旋橋から約600m、天橋立神社(橋立大明神)に着きました。
恋愛成就のパワースポットなのだとか。
近くにあった由緒書きにはこのように書かれています。
当社の祭神は、明治時代の京都府神社明細帳では伊弉諾冊命とされ、江戸時代の地誌類では、かつては本殿の左右に祠があり、本殿の祭神を豊受大神、向って左は大川大明神、右は八大龍王(海神)とする。
当社は智恩寺境内にあったものを天橋立内のこの地に移したという説がある。
(中略)
いずれにしても、天橋立は江戸時代には智恩寺の境内地(寺領)であり、天橋立神社も智恩寺に属する神社であった。現在の社殿は明治45年(1907)の再建になる。
(中略)
特に恋愛成就をお願いしたわけではありませんが、こちらでお参りさせていただきました。
すぐ横に日本名水百選のひとつ磯清水があります。
周りを海に囲まれているにもかかわらず真水が沸いている不思議な井戸です。
飲むことはできないようで、手水として使われています。
実は、こちらの磯清水、天橋立神社の前を通り過ぎたところにあり、気付かずに先に神社にお参りしてしまいました。手水で清めてから再度お参りさせていただきましたが、ご利益ないかも・・・。
神社の横に与謝蕪村の句碑があります。
天橋立神社までは歩いて約15分程。歩けそうだったら全部歩いてみようと密かに思っていたのだけど、この後もまだまだミッション(行くところ)がたくさんあるので、残念ですが、天橋立を歩くのはここまでで、来た道を戻りました。
今度来た時は自転車か歩いて渡ろうと思います。
天橋立桟橋まで戻ると、ちょうど観光船が出発するところでした。
対岸の一の宮桟橋まで約12分の乗船です。
(「その2」へ続きます)
*ピンボケですが、天橋立全体図です。